『松本侑大の9%くらいの音楽の話』vol.4
ラジオ「火曜平松研究所」内
『松本侑大の9%くらいの音楽の話』第4回でした。
聞いていただいた皆様、ありがとうございます。
「フォークソング」特集な今月の後編は、歌詞にフォーカスしてお届けしました。
フォークソングには文学がある、と僕に話してくれた人がいます。
今となっては想像することしかできませんが、熱い熱い風が吹き荒れていた時代に、誰かに届けるために言葉を紡いだ人たちの歌。
本人が望んだ形で受け止められていたのか、今僕が受け止めているのかはわかりませんが、言葉の隙間に、あるいは言葉の向こう側に垣間見える時代や想いがあります。
「なごり雪」で歌われた『君』
「友よ」と呼びかけられた『友』
「自衛隊に入ろう」の『みなさん』
誰のことを歌っているんだろう、と考えるだけで何時間でも経ってしまいますね。
今の時代には今の時代の言葉があって、ただその消費のスピードは速くなっていますし、特定の場所、例えばtwitterやInstagramでしか通じない言葉、というものが増えているように思います。
とても簡単な言葉か、逆にとてもセンセーションな言葉しか世の中に届かなくなってしまっているような。
そんな中でも面白い言葉を通いでいる方だなと思い、最後に”前野健太”さんの曲を紹介させて頂きました。
東京的な、お洒落に繕うのではないブルージーな言葉が面白いんですよね。
実は最後まで”あいみょん”さんと迷いました。
彼女の歌も、どこかで取り上げたいなと思います。
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「今週の一曲」
コーナー内で紹介した曲をこちらにも。
N.E.R.D, Gucci Mane, Wale - 『Voilà』
iPadのwebCMで知ったこの曲。
ご陽気なリズムが幾重にも重なってどんどんと先の展開に引き込んで行きます。
一つ一つのパーツがとんでもなく強力なんですよね。
どれか一つをピックアップしたらそれだけで新しい曲が作れてしまうんじゃないかと思うからいのフレーズを、これでもかと畳み掛けられるのでもう、楽しくならない訳がないですよね。
言葉がわからなくても楽しめる、という意味では特集したフォークとは真逆と言えるかも知れません。
とはいえ本当に練られた世界は言語を超える、というのが最近思うところでもありますが。
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年末にピアノソロライブをやります。
そちらの告知もさせて下さい。
12/26(水) 「Huge M Piano Night 〜2018winter〜」
Open 18:00 / Start 19:00
Charge TMC ¥3,000 + 2 order
Place 赤坂Tonalite
ピアノと映像と、ときどき歌と。
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